こんにちは、DIY節約ストイッカーです。
ポータブル電源で人気のJackeryですが、ポータブル電源を利用して車のバッテリー切れに時に使用する車バッテリー充電用のケーブルを販売しています。
結構人気があるようですが、「思ったものと違う」という結果になりそうな商品でしたので注意喚起として記事にします。当記事の内容を知ったうえで購入いただくと「思ったのと違った」という事態を回避できると思いますので購入前に是非ご参考にしてください。
あくまで今回は充電用ケーブルに対しての注意記事でありJackeryのポータブル電源自体は問題のない商品です。
車のバッテリーに関しての関連記事です、ご参考にどうぞ。
それでは本題へ、いってみましょう。
①買う前にまず確認して!
早速ですが、Jackery 12V 自動車用バッテリー充電ケーブルを買う前に確認してください!
※リンクは公式ページのものですがアマゾンやヤフー、楽天で販売しているものも同様です。
この商品はケーブルしか入っていません、Jackeryのポータブル電源を持っていないと使用することができません。
持っていない人にとっては、ただケーブルが届くだけなので車のバッテリー上がりにはこの商品だけでは対応できないのでご注意ください。
Jackeryのポータブル電源は安いものでも万単位の金額がかかりますので、車のバッテリー上がりだけの対応したい方は以下の記事で紹介しているような専用品を買いましょう。安価でバッテリーが上がった車を始動できます
② Jackeryの自動車用バッテリー充電ケーブルをおすすめしない3つの現実的な理由
「Jackeryのジャンプスターターケーブルを買えば、バッテリー上がりも安心!」
――そう思っている方、ちょっと待ってください。
結論から言うと、Jackeryのジャンプスターターケーブルは“Jackery本体をすでに持っている人以外にはおすすめしません”。
Jackery本体とは、ポータブル電源本体のことです。
理由はシンプル。
「待ち時間が長い」「バッテリーが弱ると使えない」「同価格帯でより優れた代替品がある」からです。
バッテリー充電に時間がかかる
Jackeryのケーブルは、車のバッテリーに電気を“ゆっくり補充する”方式。
Jackeryポータブル電源が充電されている状態で、なおかつ車のバッテリー接続後に車のバッテリーが充電開始されます。
Jackeryの電源自体で車を始動させるわけではなく、車のバッテリーをポータブル電源で充電して、充電された車のバッテリーで始動させる流れです。
Jackeryポータブル電源自体には車をジャンプスタート(即始動)させる機能はありません。
このような形式のため、エンジンをかけるまで30分〜1時間ほど待たなければならないこともあります。
しかし、バッテリー上がりに気づくのは出勤前や夜の帰り道など。
「今すぐエンジンをかけたい」状況で待つ時間なんてありません。出勤や帰宅が30分遅れますよ。
バッテリーが完全にダメだとエンジン始動できない
Jackeryのケーブルは「充電型」なので、車のバッテリー自体が劣化・放電しすぎていると
いくら待っても電圧が上がらず、エンジンはかかりません。
こういった商品を使うことになっている以上、バッテリー上がりが起こっているわけなので車のバッテリーはその時点で劣化しています。
バッテリー上がりによる劣化のため、いくらJackeryのケーブルで車のバッテリーを充電しても始動できないケースが起こりえます。
ジャンプスターターのように「瞬間的に高電流を送り込む設計」ではないため、
“バッテリーが生きていることが前提条件”なります。
同価格で「即始動できる専用ジャンプスターター」が買える
Jackery純正ケーブルは3,000〜4,000円前後。
しかしAmazonを見れば、同価格帯で即始動できる専用ジャンプスターターが普通に買えます。
当記事冒頭で紹介しているとおりです、5000円あれジャンプスタート用途の専用品が買える時代ですので、車を始動したいだけならそちらを購入しましょう
これらはケーブルをつなぐだけでエンジンが始動。
待ち時間ゼロ・成功率ほぼ100%という圧倒的な実用性です。
安いので不安になりますが、私の2.5リッターターボのハイパワー者でも問題なく始動できています。
そうなりますと、ケーブルだけで4000円するのでJackeryユーザー以外がこのケーブルを買う理由はほとんどありません。
③ 「ジャンプスターター用バッテリー」と「ポータブル電源」はどう違うの?
ここをハッキリ分けておくと、Jackeryのジャンプケーブルをどう使うべきかが一気に見えてきます。
実は「ポータブル電源」と「ジャンプスターター」って、似てるようで全く目的が違うんです。
⚡ ジャンプスターター用バッテリーとは?
ジャンプスターターは、車のエンジンを一瞬でかけるための“瞬発力タイプ”のバッテリーです。
- 内部はリチウムポリマーやリチウムイオンバッテリーですが、短時間で**数百アンペア(A)**という大電流を一気に放出できる設計になっています。
- エンジン始動用のスターターモーターを回すには、一瞬で強力な電流が必要なので、電池セルも高放電タイプ。
- 最近は1000A〜2000Aクラスのモデルも多く、普通車からディーゼル車まで対応できる製品もあります。
- 小型で軽く、車のグローブボックスにも入るサイズ。
- 多くのモデルはLEDライトやスマホ充電機能をおまけで搭載しています。
✅ 特徴まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
主な目的 | 車のバッテリー上がりからのエンジン始動 |
電流特性 | 短時間に高出力(300A〜2000A) |
使用時間 | 数秒〜数十秒 |
携帯性 | 小型・軽量(500g〜1kg台) |
価格帯 | 約5,000円〜15,000円前後 |
安全設計 | 過電流防止・逆接続防止など多数搭載 |
つまり、「いざという時に一発でかける」ために作られた“瞬発型”。
🔋 ポータブル電源とは?
一方、Jackeryのようなポータブル電源は、家電や電子機器を長時間動かすための“持久型”バッテリーです。
- 内部は同じくリチウム電池ですが、「長時間・安定的に電気を供給」するよう設計されています。
- 出力は100W〜2000Wクラスまで幅広く、スマホ充電からキャンプ・防災まで対応。
- ただし「瞬発的に数百アンペアを流す設計ではない」ため、スターターモーターを直接動かすには不向き。
- DC出力は12V10Aなどが一般的で、“安定供給”には強いけれど、“瞬発力”には弱い。
✅ 特徴まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
主な目的 | 家電・ガジェットへの長時間電源供給 |
電流特性 | 安定供給型(長時間・中電流) |
使用時間 | 数時間〜数十時間 |
携帯性 | やや大型(3kg〜15kg) |
価格帯 | 約3万円〜15万円以上 |
代表モデル | Jackery Explorer 240 / 1000 など |
🚗 両者の違いをひとことで言うと…
比較項目 | ジャンプスターター | ポータブル電源 |
---|---|---|
電力のタイプ | 瞬間高出力 | 長時間安定出力 |
向いている用途 | 車のエンジン始動 | 家電・防災・キャンプ |
出力の性格 | 高電流(短時間) | 中電流(長時間) |
コスト | 安い(1万円前後) | 高い(数万円〜) |
サイズ | 小型・軽量 | 大型・重量あり |
Jackery対応 | ジャンプ用ケーブル必要(別売) | 本体単体で完結 |
成功率 | 高い(専用用途) | 条件次第(補助的) |
💡 じゃあどっちがいいの?
簡単に言うとこうです👇
- 車のジャンプスタートを“確実”にしたい人 → 専用ジャンプスターターを買うべし
- Jackeryをすでに持っていて、“ついでに保険として使いたい人” → ケーブルを追加してもOK
- 災害時・キャンプも想定して電源全体を活用したい人 → Jackery系ポータブル電源が強い
要は、「ジャンプ専用」と「電源汎用」は別ジャンル。
どっちが優れてるではなく、目的に合わせて選ぶのがベストということです。
④ Jackeryってどんなブランド?
Jackery(ジャクリ)は、ポータブル電源・ソーラーパネルで有名なブランド。
「グリーンエネルギーをあらゆる人に」を掲げ、キャンプや防災シーンで高い人気を誇ります。
- 公式サイト:https://www.jackery.jp
- 会社紹介:Jackery Japanについて
- Wikipedia:Jackery(ウィキペディア)
ただし、ジャンプスターターとして設計されているわけではありません。
本来は“家電を長時間動かすための電源”です。
⑤ Jackeryジャンプスターターケーブルの実情と口コミ
- Amazonレビュー:「ケーブルだけ届いて使えない」「30分待ってようやく始動」
→ Amazon商品ページ - 楽天レビュー:「キャンプ用電源には◎、ジャンプ用途は△」
→ 楽天レビュー - Note記事:「充電→ケーブル外して→始動。即スタートは無理」
→ note記事 - みんカラレビュー:「シガーソケット経由なのでジャンプ非対応」
→ みんカラ
総評として、**「即効性がない」「誤購入が多い」「補助的用途止まり」**という意見が多数です。
⑥ Jackeryユーザー限定:保険的に“持っておく”意味合いで購入してください
すでにJackeryのポータブル電源を持っている人で、どうしてもJackeryのケーブルでないと嫌だという方のみ、このケーブルは“保険グッズ”としては検討できるでしょう。
おすすめできるケース
- キャンプ・車中泊でJackeryを常用している
- 軽度のバッテリー上がりへの備えをしたい
- 時間に余裕がある
ただし、「つないだら即かかる」わけではなく、
「バッテリーの回復を待つタイプの道具」という点を理解しておきましょう。
まとめ
ackeryのジャンプスターターケーブルは、
すでにJackery本体を所有している人以外にはおすすめしません。
理由は3つ
- 充電に時間がかかり、急ぎの場面に不向き
- バッテリーが完全に上がっていると始動できない
- 同価格で即始動できる専用ジャンプスターターが買える
Jackeryユーザーにとっては“もしもの時の保険”としては価値がありますが、
日常のトラブル対応には専用機が圧倒的に有利です。
最後に
僕も冬場の出勤前、バッテリー上がりで冷や汗をかいたことがあります。
その時に痛感したのは、**「スピードこそ命」**という現実。
Jackeryケーブルは安心感がありますが、
本当に急ぐ場面では、即始動できるジャンプスターターが最強です。
もしあなたがJackeryユーザーなら「保険として追加」。
そうでないなら、専用ジャンプスターターを買う方が節約にも安全にもなります。
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