こんにちは、DIY節約ストイッカーです。
今回は、車いじりをしたいけれどもそもそも契約で車の整備が禁止された月極駐車場や隣の車との距離が近すぎでスペース的に車いじりができないなど、自分の駐車場で車いじりができない方向けにレンタルピットの活用いついて私の体験談を踏まえ書いていきます。
DIYで車を整備したいけど東京圏など、物理的に土地が無い場所で車を維持されている方々には必見です。また自宅で整備できる方でもレンタルピットではリフトがあるところが多いので普段自宅ではできない整備ができる可能性があり一度使用すると自身の経験が広がります。
自宅アパートの駐車場で整備できるのかの見極めと、実際私がアパート暮らし時代に行っていたメンテナンス内容等はこちらの記事で紹介しています。よろしければどうぞ。
それではいってみましょう。
月極駐車場では“車いじり禁止”の場所も多い

東京都や神奈川、埼玉、千葉などの都市圏では、
車を所有していても自宅に駐車スペースがないことが多いため、
多くの人が月極駐車場を利用することになるかと思います。
駐車場の実際の契約書を確認すると、
車いじりやアイドリングを明確に禁止しているケースがほとんどです。
車いじりが禁止された契約内容の一例です、ご自身の契約内容を確認しこのように禁止されていれば自分の駐車場での車いじりは諦めなくてはなりません。
たとえば、NPC(日本パーキング株式会社)の月極駐車場利用約款では、
「アイドリングや空ぶかし、その他騒音等、近隣や他の利用者の迷惑となる行為を一切してはならない」
と明記されています(NPC公式利用約款)。
また、マツダパーキング(松田興業)の契約書では、
「駐車中は必ずエンジンを停止してください。アイドリングは禁止です。」
「車内での仮眠、休憩、車中泊、長時間の居座りは禁止です。」
と定められています(matuda.co.jp 契約書PDF)。
つまり、月極駐車場ではエンジンをかけっぱなしにしたり、
軽い整備やDIYを行うことすら、契約違反になる場合があるのです。
騒音や油漏れ、臭気トラブルなどを防ぐため、
“車いじり禁止”は東京圏で土地を所有していない方にとってはごく当たり前のルールになっていると言わざるを得ません。
これまでDIY節約派にとっては本来自分でできる作業もお店に出さなくてはならず車の維持費が高くなってしまいます。
車いじりの救世主「レンタルピット」とは?
自分で車の整備をしたいが、場所が無い方にとって救世主となり得るのがレンタルピットです・
レンタルピットとは、詳細は後で記載していきますが簡単に言うと
車の整備場所を時間単位で借りられるサービスです。
リフトや工具を合わせて借りられることが基本なため、車いじりを行う場所が無い方にとって強力な解決策になります。
雨風をしのげ、リフトや照明、作業台や工具が揃った環境の中で必要なものを有料でレンタルすることで車いじりの場所が無い自動車ユーザーでも安全・合法的に整備作業を行えます。
注意ですが、最近レンタルガレージというものをよく聞きますがこれは車を雨風凌げるガレージに置くための月極サービスであることが多いです。屋根、シャッター付きの月極駐車場のイメージで、整備ができるレンタルピットとは異なります。
明確に定義あるわけではないので、運営者によって呼称は異なりますが気になったら問い合わせてみるのが一番です。傾向としてはレンタルピットとレンタルガレージは異なります。
■仕組みの概要
レンタルピット使用の主なメリット
メリット | 内容 |
---|---|
安全な環境で作業可能 | リフトや照明、床設備が整っている |
法的にも安心 | 整備作業が許可された設備環境、周囲の苦情も心配ない |
コストを抑えられる | レンタル代はかかるがお店に整備に出すより安く収まるケースが多い!(時間貸しなので、時間かけすぎると、、、。) |
スキルアップできる | 実践的に整備の知識が身につく、経験が積める |
交流の場にも | 車好き同士で情報交換ができる |
レンタルピットは「車を触る自由」を得られる、都市型カーライフでの有効な選択肢と言えるでしょう。
私的には、経験知識が積めることが最大のメリットと捉えています。初回は時間がかかって結果的に高くついたとしても作業内容を知り、経験したことがあれば今後お店にお願いするときも料金が適切かを判断しやすくなります。
節約と安心を両立できるレンタルピット活用法
レンタル料はかかってしまいますが、スムーズに作業することで、かかるはずだった工賃いかに抑えられるケースがほとんどです。
整備をお店に頼むより、年間で2〜3万円の節約ができることもあります。
ただし、効率的に利用するためには
「段取り」と「マナー」が非常に重要です。
■ 作業目的を明確にする
「今回はオイル交換だけ」「次回はブレーキ点検」など、
1回の利用目的を明確にしておくことで、時間を有効に使えます。
■ 清掃と時間厳守
借りた工具などは丁寧に使用し、油汚れなどをしっかり清掃して返却しましょう。
使い方が荒いとレンタルピット川とのトラブルのもとになります。
次の利用者が気持ちよく使えるようにすることが、
DIY文化を支えるマナーでもあります。
■ 節約効果の一例
ディーラー:ブレードパッド交換工賃 おおよそ10,000円
レンタルピット:工賃ゼロ+利用料 2,000円 ブレーキパッド交換なら1時間で終わります。
この差が積み重なれば、
年間2〜3万円の節約につながります。
■レンタルピットデビューにお勧めの作業プラン
ここでは自宅でメンテナンスできずレンタルピットデビューしてみたい方向けに失敗確率の低く、節約効果の出やすい、最初にレンタルピット使うときお勧めの作業プランを提示します。
可能であれば、事前に工具をしっかり準備しておきましょう、当日の工具レンタル代金を節約できます。
①タイヤ&ホイール交換
リフトアップできれば20分で終わります、サクッと実施しましょう。
店に頼むより2~3000円は安く済みます
②ブレーキパッド交換
事前にディーラーでサービスマニュアル入手、主要なボルトサイズと締め付けトルクを確認しておきましょう。この情報があれば1時間程度で終えられます。
③エンジンオイル交換
タイヤ交換などと同時に実施を推奨
レンタルピットで廃オイルを処理してもらえるのであればお勧め。しっかりネットで安くオイルを買って交換しましょう。カー用品店でオイル買うよりネットの方が安いので結果的に安くなります。
こんなところです、まずはこの辺の作業でレンタルピットがどういったものなのかを掴んだり店員さんと顔見知りになっていきましょう。
相手も人間なので、顔見知りになると次回利用以降は意外と便宜を図ってくれるようになるものです。
■ 実際に使ってみた!レンタルピット利用体験談
私も昔アパート暮らしの時にレンタルピットを活用しました。2件ほど使用させていただいたので具体的イメージを掴んでいただくために体験談を記載します。
■1件目:車の駅(群馬県伊勢崎市)
・リンク:https://www.xn--u9j545z84g.com/%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%A1%A8
・料金:平床 1時間500円、リフトはさらに1時間1000円(1時間1500円でリフトありなのでリーズナブル!)
・作業内容:フォグランプ取付
・作業時間3H
昔お世話になった店舗で、ホームページ見ますと現在も健在で営業されています。店主が昔ながらの職人的な社長でサービス行的なしゃべり方ではないですが良い人だったことを記憶しています。
当日は事前にバンパーの外し方手順をディーラーにてサービスマニュアル入手、紙に作業内容まとめたうえで訪問しました。
思ったより苦戦し、結果的に3時間ほどかかってしまいましたが5000円程度で済んだので多少の節約にはなったのとレンタルガレージというサービスを始めて利用したので、こんな感じかという感覚を掴めました。
■2件目:マイピットネットワーク(埼玉県狭山市)
・令和7年9月で閉店しているようです
・作業内容:サスペンション、ショック交換
サスペンションをダウンサスに変更、ショックもそれに合わせダウンサス用のショートストロークショックに付け替えました。
作業手順としては以下です。
・リアサスペンションの取り付け部にアクセスするため内装バラシ(事前に自宅で実施)
↓ここからレンタルピットで作業
・リフトアップし、純正ショック取り外し
↓
・ショートショックにダウンサス組み込み
↓
・ショックを車に搭載
↓ここまででレンタルピット作業終了
後日、別店舗でアライメント調整いただく
ショック交換は結構店によって工賃差がありますが、30,000円程度でしょう(筆者調べ)
当日のレンタルピット作業は5時間ほどかかり、請求は8,500円だった記憶があります。想定工賃30,000円と比較するとある安くあがりました。
ここまで、体験談を記載していきましたが自宅を購入し基本的には自宅で整備できるようになった今でもたまにリフトアップしたいときなどにレンタルピット使いたいなーと思うときはあります。
また、良い店に巡り合えていませんが塗装は自宅では困難なので塗装ブースを貸していただけるレンタルピットを探しているところです。
⑤ レンタルピット利用時の注意点
〜準備とリスク管理が鍵〜
レンタルピットは便利ですが、
“誰でも失敗なし”というわけではありません。
以下の3点を押さえておくことで、
安心してDIY整備を楽しめます。
■ 1. 時間貸しなので「作業内容の予習」が必須
1時間単位の予約制なので、
現地で手順を調べていると時間が足りません。
事前に動画や整備書で工程を確認しておくことで、
作業効率が大きく変わります。
■ 2. 工具レンタルは割高なので“よく使うサイズ”は自前で
工具貸出は便利ですが、
トルクレンチやソケット類は追加料金がかかる場合もあります。
頻繁に使うサイズ(10mm・12mm・14mmなど)は
自分で揃えておくとコスパが良いです。
■ 3. 作業失敗=帰れなくなるリスクも
ブレーキ整備やエンジン回りなど、
作業が途中で終わらず動かせなくなるリスクもあります。
難易度の高い整備は、プロに補助をお願いできるピットを選ぶのがおすすめです。
動かせなくなるリスクは常に頭の片隅においておき、まずいと思ったら深追いは厳禁です。
レッカー保険に入っているかなど、事前に確認したうえで訪問しましょう。
また、レンタルピットと整備店を併設しているところであればギブアップした後にせそのお店に整備を頼むこともできます。結果的に高くついてしまいますが、人生数回なら良い経験になったと割り切りましょう。
東京圏で使えるおすすめレンタルピットまとめ
東京圏以外でも、全国どこでもレンタルピットはありますが車いじりスペースが無い問題で特にお困りの方が多いであろう東京圏のレンタルピットをいくつかピックアップします。
※HPを中心に調査しており、意外とHP更新していないことがよくあるので行く前には電話確認と予約を推奨します。
■ Car Service HIRO
- 所在地: 東京都板橋区
- 利用可能時間: 11:00~20:00 ※20時以降は1.5倍の利用料金
- 料金: 1時間3,000円〜。休日は3500円~
- 特徴:時間当たりレンタル料は高額だが、基本的な工具も時間レンタル料に含まれるので場合によってはかえって安いかも
作業相談やアドバイスにも対応。 - リンク:https://cshiro.co.jp/archives/showroom/rpit
■ PIT MAN(ピットマン)
- 所在地: 埼玉県深谷市
- 営業時間:AM9:00~PM7:00(木曜日定休日)
- 料金:1時間1000円~
- 特徴: 都心から高速で1時間程度かかるたえ、リフト込みの時間価格で良心的
工具レンタルは別途かかる
屋内ではなさそうだが屋根はある模様で、雨は凌げる
リンクページ上部にクーポン券あり - リンク:https://www.pit-man.com/rental-pit.shtml
■ 矢田部工房
- 所在地: 東京都狛江市
- 詳細情報はHPから調査できず、要問合せ。
- リンク:https://rpyatabekoubou.studio.site/company
■Car Factory C-AID
- 所在地: 東京都足立区or埼玉県草加市or埼玉県三郷市
- 営業時間:10時~18時、休日:月曜日・第2&4日曜日
- 料金:~4時間まで 10,00円←10000円の誤記の可能性があり
4時間~8時間 15,000円 - リンク:https://carfactoryc-aid.com/itemlist1.html
- 特徴:レンタル料金に以下が込みでお得
・リフト(店主が動かしますのでご安心ください)
・エアーコンプレッサー
・電動インパクト
・リジットラック
・オイル受、ジョッキ - 特徴2:当日中に作業終わらなかった場合24時間3,000円で預かりを相談できる
■ ガレージダイバン
- 所在地: 東京都江戸川区
- 料金:1時間2,000円
- リンク:https://www.daiban.com/archives/26910
- 特徴:HPからするとリフトは無し、フロアジャッキの貸し出しはある模様
工具のレンタルは1日定額なので、手ぶらでお得に利用できるかも!
■SPACE ONE
- 所在地: 神奈川県厚木市
- 料金:1時間1,650 ~ 1,980
- リンク:https://www.daiban.com/archives/26910
https://www.youtube.com/watch?v=XFl76iv5IVE - 特徴:堀ピットが特徴的、クイックジャッキでリフトアップも可能
まとめ
〜月極ユーザーも“車いじり”をあきらめなくていい〜
月極駐車場では確かに整備作業が制限されています。
しかし、レンタルピットという新しい選択肢があります。
- 契約違反の心配なし
- プロ仕様設備を時間単位で利用可能
- コストも節約できる
- スキルアップと達成感も得られる
狭い都心でも、「車の整備を自分で行う術」はまだ残っています。
レンタルピットは、車いじりの場所がないユーザーの“第二のガレージ”です。
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