こんにちは、DIY節約ストイッカーです。
「オイル交換、そろそろだな」と思ってディーラーに行ったら、見積りが8,000円台…。
「え、たったのオイル交換で?」と感じた方、多いのではないでしょうか。
実はこれ、“ディーラーあるある”です。
もちろん整備品質は高いですが、オイル交換という単純作業に限って言えば、料金が割高なのが実情です。
特に、最近の車両では**全合成油(フルシンセティック)**が推奨されています。
このオイルは性能が高い一方で、ディーラーでは純正指定ブランドを定価に近い価格で販売するため、コストが跳ね上がります。
この記事では、代表的な3車種(スズキ ハスラー/トヨタ ヴィッツ/トヨタ アルファード)を例に実際のディーラー公式価格・ブログ事例・量販店価格を事実情報ベースで整理し、「どこで交換すべきか」「どこまで価格差があるのか」を明確にします。
- ディーラーのオイル交換は高いのか、高い理由
- 各車種でのディーラー/量販店/整備工場の価格差一覧
- ディーラーのオイル交換が高い理由。、「時間単価(工賃)」を焦点に。
- 通販が最安になる根拠と持ち込み交換は嫌われる理由
- 自分に合ったベストな選択(タイプ別おすすめ)
それではいってみましょう。
ディーラーのオイル交換は“確実に高い” 3車種で検証してみた
全合成油を使用したディーラー価格は、想像以上に高額です。
各メーカー公式サイトをベースに料金例をまとめました、もちろん個々の店舗により差は出ますので傾向とし捉えてください。
前提は以下で揃えています。
・全合成油を使用(同じランクのオイルを入れる前提です)
💡比較結論
| 車種 | 排気量・オイル量 | 区分 | 工賃(税込) | オイル代(全合成油) | 合計目安 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スズキ ハスラー | 660cc/約2.7L | ディーラー | 約2,200円 | 約3,000円 | 約5,200円 | スズキ公式 整備料金表 |
| カー用品店(イエローハット) | 約550円 | 約2,800円 | 約3,400円 | イエローハット公式 | ||
| 町の整備工場 | 約1,000円 | 約3,000円 | 約4,000円 | ENEOSウイング 整備費用調査 | ||
| DIY(通販購入) | 0円 | 約2,500円 | 約2,500円 | モノタロウ 20L缶価格 | ||
| トヨタ ヴィッツ | 1.3L/約3.5L | ディーラー | 約2,500円 | 約3,500円 | 約6,000円 | ネッツ千葉 公式価格表 |
| カー用品店(オートバックス) | 約1,100円 | 約3,800円 | 約4,900円 | オートバックス公式 | ||
| 町の整備工場 | 約1,500円 | 約3,000円 | 約4,500円 | GooPitブログ事例 | ||
| DIY(通販購入) | 0円 | 約3,000円 | 約3,000円 | Castrol EDGE 20L缶価格 | ||
| トヨタ アルファード | 2.5〜3.5L/約4.8L | ディーラー | 約3,000円 | 約6,000円 | 約9,000円 | ネッツ栃木 公式整備ページ |
| カー用品店(イエローハット) | 約1,100円 | 約5,000円 | 約6,100円 | イエローハット公式 | ||
| 町の整備工場 | 約1,500円 | 約4,500円 | 約6,000円 | GooPit整備実例(アルファード) | ||
| DIY(通販購入) | 0円 | 約4,000円 | 約4,000円 | Mobil 1 20L缶価格(楽天) |
- ハスラー級でもディーラー価格は4,000円超〜、他店の1.3〜1.5倍
- ヴィッツ級で5,000円台後半、DIYなら3,500円で済む
- アルファード級で1万円弱、整備工場なら5,000〜6,000円
つまり、全合成油でも作業品質差はほぼ同じにも関わらず、ディーラーでは明確に割高であることが確認できます。
さらに、カー用品店ではメンテナンスパック等の利用でオイル交換工賃を安くできる余地があります。
価格差の原因に関しては次で詳細を述べてきますが、主には
・工賃(レバーレート)
・商品販売価格(オイル自体の価格)
によって差が出ます。
なぜディーラーは高い? 「時間単価」が高いから
オイル交換の作業時間は平均15〜30分です。
しかし料金は倍以上違います。その理由が「時間単価(レバーレート)」にあります。
| 区分 | 時間単価(レバーレート) | 特徴 |
|---|---|---|
| ディーラー(国産車) | 約7,000〜9,000円/時 | 最新設備・保証管理コストを含む |
| 町の整備工場 | 約5,000〜6,000円/時 | 設備費が低く人件費抑制 |
| カー用品店 | 約2,000〜4,000円/時(定額) | 定型作業専門、量でカバー |
| DIY | 0円 | 自分の時間=コスト無し(安全管理要) |
参考:・「日整連が自社レバーレートの状況など解説」:全国整備工場のレバーレート分布(37.5%が9,000円以上) 整備新聞
・「整備料金算出マニュアル(日本自動車整備振興会連合会)」:前期平均レバーレートの定義・算出式を掲載。 ジャスパ
・「整備工賃とは【クルマのミニ知識】」:都心部・国産車ディーラーでは「7,000~10,000円程度」が目安と説明。 tb-cars.co.jp
企業経費・家賃・保険・教育などを含めると、販売工賃は4〜6倍の水準になります。
ディーラーでは「1時間あたり約8,000円」をベースに計算される可能性が高いとし
たとえ30分の作業でも4,000円相当の工賃が発生する構造です。
商品代でも差が出る、同じ全合成油でも通販は圧倒的に安い→だが通販で買って持ち込みは嫌われる、その理由を解説
全合成油は高性能ですが、買う場所で2〜3倍の価格差が出ます。
| 商品名 | 購入場所 | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Castrol EDGE 5W-30(全合成油 4L) | ディーラー純正同等品 | 約8,000〜9,000円 | 店頭定価販売 |
| 同上 | Amazon、楽天など | 約3,800〜5,000円 | 通販最安値帯 |
| Mobil 1 0W-20(4L) | ディーラー純正代替 | 約9,000円 | 店頭価格 |
| 同上 | Amazon、楽天など | 約4,500〜5,000円 | 半値以下で入手可 |
※いずれも最新全合成油。規格はAPI SP対応。
こう見ると、通販で買って持ち込みしたくなりますが、そううまくいくケースはあまり多くはありません
エンジンオイルは原価が安く、利幅が見込める商品のため店舗では持ち込みを嫌う傾向が強いからです。原価が安い根拠ですが同商品でも以下のようにスケールメリットが効くのでディーラー、整備工場、カー用品店は大量購入によりかなり安く仕入れてます。
エンジンオイルのスケールによる価格差ですが、モノタロウ「エンジンオイル 0W-20 SP(API) 全合成油」を例にすると以下のようになります。
同一商品で4L缶/20Lペール/200Lドラムの税込価格と1L単価を並べました(2025/10/26時点の掲載価格)。
| 容量 | 総額(税込) | 1L単価 | 情報ソース |
|---|---|---|---|
| 4L缶 | 3,188円 | 約797円/L | モノタロウ商品ページ(4L/20L共通ページ) モノタロウ |
| 20Lペール缶 | 13,178円 | 約659円/L | モノタロウ商品ページ(4L/20L共通ページ) モノタロウ |
| 200Lドラム缶 | 93,478円 | 約467円/L | モノタロウ商品ページ(200L専用ページ) |
こう見ると、半額に近い仕入れ価格差が購入量によって発生します。整備業者だと200ℓドラムを何本も買うので、さらに仕入れ値は安くそれらをカー用品店店頭価格と同等で販売するので相当利益が見込める訳です。
ここで持ち込みされるとエンジンオイルによる商品利益が出なくなるので、持ち込みは嫌われるか、持ち込みの場合の別工賃を取られる傾向が強いわけです。
ディーラーでのオイル交換が高い理由をめとめると
ここまでの内容でディーラーのオイル交換が高い理由がわかったかと思います。
オイル交換は整備工賃+商品代金で費用が決まりますがディーラーでのオイル交換の際はその両方が最高値で購入することになるからです。
・オイル=量販店定価で購入
・整備工賃=最も高いレバーレートで算出された工賃
この組み合わせにより、オイル交換の費用が高くなるわけです。
整備品質はほぼ同じ — オイル交換は「標準化」された作業
「でもディーラーなら安心でしょ?」という意見もあります。
確かに整備履歴・保証対応の面では安心です。
しかし、オイル交換という作業自体の品質は全国どこでもほぼ標準化されています。
自分で交換してみるとわかりますが、差がつくのはボルトの締め付けトルクくらいの話です。それも規定トルク値が決まっているのでその値を知っていれば誰がやっても同じです。
以下は、オイル交換関連作業で差が出ないかの表です、〇であればどこであろうが基本、品質に差は出ないです。
| 作業工程 | ディーラー | 量販店・工場 | DIY |
|---|---|---|---|
| ジャッキアップ | ◯ | ◯ | △(設備必要) |
| オイル抜き/注入 | ◯ | ◯ | ◯ |
| トルク管理 | ◯ | ◯ | ◯ |
| オイル量確認/漏れ点検 | ◯ | ◯ | ◯ |
つまり、「どこでやっても品質差はほとんど出ない」。
オイル粘度や量を守れば、作業精度は人によるバラつきが小さいのです。
自分に合ったベストな選択(タイプ別提案)
最後に、「どこでオイル交換すべきか」を目的別に整理します。
| タイプ | おすすめ先 | 理由 | コスト目安(全合成油) |
|---|---|---|---|
| 安さ最優先・工具あり | DIY | 工賃ゼロ、オイル通販購入が最安 | 3,500〜4,500円 |
| 時間を節約・確実性重視 | カー用品店 | 定額工賃・予約可・会員無料特典あり | 4,500〜6,000円 |
| 地元密着派 | 町の整備工場 | 柔軟な対応+中間価格帯 | 5,000〜6,500円 |
| メーカー保証中・新車 | ディーラー | 保証継続・点検一括管理 | 6,000〜9,000円 |
💬 節約ポイント
- 全合成油は通販で購入(Castrol EDGE/Mobil 1/ENEOS Sustina等)
- カー用品店は“会員割引”を活用(オイル交換無料特典あり)
- ディーラーに出す場合も「持ち込み可否」を必ず確認!
まとめ
これまでの検証から、まとめると以下になります。
| 要点 | 結論 |
|---|---|
| ディーラーのオイル交換は一次情報ベースで明確に割高 | 事実(各社サイト・整備料金表参照) |
| 作業時間は同等でも時間単価が高い | 約2倍の差(7,000〜9,000円/時) |
| 全合成油の店頭価格は通販の約2倍 | 同一ブランドでも3,000円以上の差 |
| 作業品質は全国どこでもほぼ標準化 | 安心感は価格ほどの差を生まない |
| 最安は「通販+持ち込み or DIY」 | 最大で年間1〜2万円節約可能 ただし、持ち込みは別料金無しが前提でそんな店は今時少ない |
結論はオイル交換のようなルーチン作業は、
「通販購入+DIY」で行うことで、最安値を叩き出せます。
また、運よく持ち込み工賃を安くやってくれる整備工場を見つけた際はそこでの交換が安く済むことになります。エンジンオイル持ち込みで工賃1000円以内であれば安いと言えるでしょう。
あてが無ければ、とりあえずイエローハットのメンテナンスパックがお勧めです。店舗数も多く安価なのでそれなりに費用は抑えられます。
以上です、ありがとうございました。

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