ケルヒャーはどこの国のメーカー?日本向け製品は中国製!?製造拠点も含め公式情報で検証!

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こんにちは、DIY節約ストイッカーです。

今回は洗車が好きな方向けに、高圧洗浄機で有名なケルヒャーについてどこの国のメーカーで高圧洗浄機製品がどこで作られているかについて深堀していきます。

高圧洗浄機で有名なケルヒャーはドイツの企業です。ただし実際の製造国はシリーズやSKU(同名でも国・地域で部材や同梱品が異なる型番)によって変わり得ます。

この記事はメーカー公式の一次情報のみを根拠に、製造拠点とKシリーズ(K1〜K7)の“Made in どこどこ”の傾向を表で整理

事実と推測を明確に分け、最後に日本向けモデルの結論をまとめとして記載しています。

この基準でわかること
  • ケルヒャーってどんな会社?
  • ケルヒャーの世界中の製造・物流拠点(国・都市・認証)を知りたい!
  • K1〜K7のがどこ製であるかの傾向を検証(一次情報リンク付き)
  • 日本向けモデルはどこで作られている?

それではいってみましょう。


ケルヒャーの会社紹介(何を作っているか、直近2年の売上と規模感)

ケルヒャーは 何を作っている会社?

ケルヒャー(Alfred Kärcher SE & Co. KG)は、家庭用・業務用の清掃機器・清掃システムの世界的メーカーです。主な製品は、高圧洗浄機(家庭用/業務用)、業務用床洗浄機・自動床洗浄ロボット、スチームクリーナー/真空掃除機、産業用超高圧機(WOMA)、屋外清掃(スイーパー/道路清掃)など。公式「Company/About Kärcher」で事業領域と“世界的なサービス網”が説明されています。。

主要製品カテゴリ(要約)

区分代表例補足
家庭用(Home & Garden)高圧洗浄機、スチームクリーナー、窓用バキューム、テラスクリーナー等いわゆる“黄色のケルヒャー”
業務用(Professional)自動床洗浄機・スクラバー、スイーパー、産業用バキューム、温水高圧、超高圧(WOMA)等清掃ロボットKIRAシリーズも展開
ソリューション/サービス清掃ソリューション、メンテナンス、グローバルなサービス網5万超のサービス拠点(公式記載)

参考(沿革の一次情報):1950年に欧州初の温水高圧洗浄機を投入、1984年に家庭向けポータブル高圧洗浄機を発売、近年はロボティクス/デジタルも強化。https://www.kaercher.com/us/inside-karcher/company/about-karcher/innovative-from-the-outset.html

売上・利益(直近2年の情報)

ケルヒャーは非上場のファミリーカンパニーのため、「売上(Turnover/Sales)」は詳細に公表する一方で、純利益・営業利益の数値は原則として公表していません(=利益は一次情報として確認不可)。以下は公式プレスリリース/年次レポートの売上ベースの数値です。

連結売上(ユーロ)対前年比出典(一次情報)
2024年34.46億€+4.6%(為替中立+7.9%)プレスリリース、会社ページ(2025年2月公表/要旨は2025年1月も掲出) 。Kärcher+1
2023年32.94億€+4.2%(為替中立+8.2%)プレスリリース(2024年2月7日) Kärcher
  • 上の2024年実績は、ケルヒャーのサステナビリティ・レポート2024(2025年5月発行)にも数表として再掲(Turnover 3.446 €bn)。
  • 利益(営業利益・純利益)は、上記プレス資料・コーポレートサイトの一次情報には数値記載がありません(= 非開示)ので利益関係の情報は入手しようがない状態です。

なお、同社は全世界85か国・170社、従業員1万7千人規模(2024年期末時点)も公表しています。https://www.kaercher.com/de/inside-kaercher/unternehmen/medien-informationen/unternehmen/jahresrueckblick-2024.html

規模感:日本の有名企業に例えると?

売上規模で同業と言えそうな日本企業に当てはめると、ケルヒャーの2024年売上34.46億€は為替前提にもよりますが概ね5,500〜5,700億円規模(参考換算)。この規模は、マキタ(FY2025:連結売上7,531億円)の7割強に相当し、リョービ(2024年:連結売上約2,933億円)の約1.9倍のイメージです。

  • マキタの連結売上:FY2025(2025年3月期)7,531億円(Makita Report 2025 抜粋)。
  • リョービの連結売上:2024年(12月期)約2,933億円

為替換算は目安(推測)です。本文の「日本企業との比較」は規模感の把握を目的としており、厳密な会計基準やセグメントの違いは考慮していません。一次情報としては、ケルヒャー側はユーロ建の売上、マキタやリョービは円建の有価証券報告書・決算資料を参照しています。StockAnalysis+4Kärcher+4Kärcher+4


どこで作っている?世界の「生産・物流拠点」を表で確認

出典:Kärcher

ケルヒャーの「Sustainability in numbers」の**“Kärcher sites worldwide / Production and logistics sites”に、国・都市と拠点の認証(ISO 9001/14001/50001/45001)が明記されています。https://www.kaercher.com/int/inside-kaercher/sustainability/sustainability-in-numbers.html

これをベースのケルヒャーの商品を作っている製造拠点がどこにあるかを見ていきます。

国/地域都市・拠点公式ページ上の位置づけ
ドイツWinnenden(本社/工場), Obersontheim(工場・物流), Bühlertal, Illingen, Schwaikheim, Waldstetten, Duisburg, ReutlingenProduction and logistics sitesとして列挙、各拠点のISO認証も併記。Kärcher
イタリアCorreggio / Reggio Emilia, Quistello同上。Kärcher
中国Changshu(常熟)Production and logistics siteとして明記。Kärcher
米国Aurora, Blackwood(物流), Fayetteville(物流)同上。Kärcher
メキシコMonterrey同上。Kärcher
ブラジルVinhedo同上。Kärcher
ルーマニアCurtea de Argeș同上。Kärcher
ラトビアJelgavas Novads同上。Kärcher
ベトナムQuang Nam同上。Kärcher

補足:工場見学(Factory tours)でもObersontheim/Winnendenなどの製造の様子や規模感「日産2.5万台」に触れています。

以下リンクよりアクセスできますのでよろしければどうぞ。

https://www.kaercher.com/int/inside-kaercher/company/factory-tours.html

https://www.kaercher.com/int/inside-kaercher/company/factory-tours/factory-tours-at-the-obersontheim-site.html


Kシリーズ(K1〜K7)の製造拠点を確認

ここは一次情報(公式商品ガイド/比較表/公式ストーリー)に基づく事実を整理。不確実な箇所は「推測」と表記しています。日本向けSKUが常に同一原産国とは限りません(電源仕様・同梱品・ロット差)。要は同じ型でも時期、出荷向国で製造拠点が違う可能性はあります。

シリーズ一次情報で確認できる内容根拠となる一次情報
K1(推測) US公式比較表で**「K1/Entry/Horizontal=中国製」**と明記(US市場での分類)。日本の普及帯にも中国生産が割り当てられる可能性が高い。Electric Pressure Washers(US) https://www.kaercher.com/us/home-garden/electric-pressure-washers.htmlKärcher
K2Power Control系=ドイツまたはイタリア製とシリーズ説明に明記。同URL。Kärcher
K3Power Control系=ドイツまたはイタリア製の明記。欧州ページでMade in Germany表示の例も(表示は時期・国で差=推測)。同URL。Kärcher
K4イタリア製とUS公式に明記。同URL(“Where are … made?”)。Kärcher
K5イタリア製(US公式明記)。一部US商品詳細で**「Made in Europe」**表記の例。同URL / K 5製品ページ例 https://www.kaercher.com/us/home-garden/electric-pressure-washers/k-5-power-control-13245680.htmlKärcher+1
K6家庭向け現行ラインに該当なし(USではK6/K7未展開注記)。Electric Pressure Washers(US)。Kärcher
K7独・Obersontheim工場で製造(K 7 Full Control)と公式ストーリーで明記。= 該当バリアントはドイツ製公式ストーリー https://www.kaercher.com/int/inside-kaercher/difference-kaercher-magazine/kaercher-stories/how-does-a-pressure-washer-work.htmlKärcher

日本向けは「中国製が主体」か?日本向けKシリーズは中国製が主体と考えるのが妥当

推測の根拠(一次情報に基づく合理性)

  1. 公式の拠点一覧に中国・常熟(Changshu)が自社のProduction & logistics siteとして明記されており、量産拠点の一つ。https://www.kaercher.com/int/inside-kaercher/sustainability/sustainability-in-numbers.html

  2. US公式の比較表で**「K1/Entry/Horizontal=中国製」「K4/K5=イタリア製」「K2/K3(Power Control)=独または伊」クラス別の製造地**が明快。https://www.kaercher.com/us/home-garden/electric-pressure-washers.html

  3. 上位機のK7独・Obersontheim工場工場名まで一次情報で特定https://www.kaercher.com/int/inside-kaercher/difference-kaercher-magazine/kaercher-stories/how-does-a-pressure-washer-work.html

確認の限界:ケルヒャー公式は日本向けSKUごとの“原産国”を横断一覧で公開していません。最終確定は現物の外箱・銘板(Made in …)で見ることが確実。
品質について:常熟を含む各拠点はISO 9001/14001/50001/45001
等の国際認証が紐づけられ、ケルヒャー自社基準で統制「中国製=品質不安」ではないというのが結論です。https://www.kaercher.com/int/inside-kaercher/sustainability/sustainability-in-numbers.html


情報リンク集&FAQ

リンク集(本記事の参考情報元)

FAQ(一次情報ベース/不明は推測と明記)

  • Q. 日本向けは全部中国製?
    A. いいえ。 K3(Power Control)やK4/K5、K7には欧州生産の一次情報もあります。ただし普及帯は中国製が主体とみるのが妥当(推測)。Kärcher+1
  • Q. 中国製=品質が低い?
    A. いいえ。 常熟はケルヒャー自社の生産・物流拠点で、ISO認証下で運営されます。**“どの国か”より“誰の基準か”**が重要。Kärcher
  • Q. 利益は?
    A. 利益(営業・純利益)は公式一次情報に数値開示が見当たりません。非上場企業ゆえ売上中心の公表です(= 不明)。Kärcher+1

まとめ(日本向けモデルについて)

日本向けKシリーズは中国製が主体(推測)

ただしそれはケルヒャー自身が設営・運営する自社拠点(例:中国・常熟)での生産であり、ISO等の国際認証に基づく同社の品質基準で統制されています。

「中国製=品質に問題」ではないというのが情報に照らした結論です。

一方で、K3(Power Control)やK4/K5、K7など欧州生産の一次情報も明快に存在します。実購入時は現物の“Made in …”表示で確定しつつ、**「国」よりも「メーカー基準」**で選ぶのが賢明です。

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