【ETCマイレージ登録必要】高速道路割引の制度変更について

お世話になります、DIY節約男です。

2025年7月頃より高速道路の深夜割引制度が変わる予定です。
今回は現在の深夜割引制度の振り返りと、新しい制度ではどう変わるか、また備えておくことについて触れていきます。
ちなみに休日割引は対象外の日(3連休、年末年始やGWの大型休暇)が増えますが今野のところ制度に変更はないみたいです。3連休も対象外になるんですね。

割引率は30%と高いので、高速道路を使用する方は是非押さえておきたいところです。
以下、NEXCOの告知画像です。

出所:https://dc2.c-nexco.co.jp/etc/discount/etc/night2/

25/4現在の高速道路の深夜割引制度

この記事の執筆時点である25/4時点の深夜割引制度です。
高速道路の深夜割引はNEXCOのサイトから抜粋しますが以下のようになっています。

【割引率】
・-30%

【適用条件】
1,0時~4時の間にETCが整備されている入口インターチェンジをETC無線通信により走行
2,NEXCO3社が管理する割引対象道路を走行
※NEXCO 3社=東日本/中日本/西日本

簡単に言うと、0時0分~3時59分59秒までの間にETCにて料金所での支払いを行えばよいということになります。

また、割引対象道路を走行と記載ありますが割引対象道路は下記の道路のことです

・NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する全国の高速道路
・宮城県道路公社の仙台松島道路

※ただし京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引の対象外

割引対象外の区間の画像を載せておきます。オレンジの四角の中と黒色の線が深夜割引対象外区間。

      出所:https://www.driveplaza.com/etc/dis/etc_dis_night/


要は首都高や横浜、千葉方面の東京近辺の高速は対象外の可能性があるとおさえておけばよいですね。外環道は割引対象です。

私は改めて調べるまでは外環道対象外だと思っていて、わざわざ高速を降りたりしていたので多少の損をしていました。
休日割引は首都圏は軒並み対象外なので、そこと頭の中で混同していました。

割引率は30%、私は長期連休ごとに300Km程度走行するので1回あたり7000円→5000円程度に割引されます。往復ですと4000円の割引になりますので、外食1回分と以外にバカにならない金額です。

現行制度の良かった点ですが、指定時間内にインターを通ればいいんですよね。
0時1分狙いで出ればさほど睡眠時間に大きな影響を与えずに深夜割引を受けることができたわけです。基本0時1分狙いで帰省のスケジュールを組んでいました。

今回25/4のGWを最後にこの作戦も使えなくなるため、新制度を調査しどのように今後付き合っていくかを考える必要があります。

新制度の概要(25/7頃~変更)

25/7頃を予定している変更後の制度について記載していきます、まだ変更前で内容は変化する可能性がありますが変更があった場合は随時フォローします。

【変化点】※主観ですが現行制度より良くなるものを青線、悪くなるものを赤線
・割引適用時間帯を「22:00~翌5:00」に拡大

・割引適用時間帯の走行分のみを割引

・見直し後は「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への後日還元型割引

・新たに「上限距離」を設定

・激変緩和措置の実施(5年間を目途)※2030年あたりまでですかね。

長距離逓減制を拡充


個人的に現行制度より良くなると思うものを青線、悪くなると思うものを赤線にしてみましたが基本的には料金目線で見ると個人ドライバーにとっては改悪と捉えてよいかと思います。

運送業者など、法人にとっては必ずしも改悪とも言えない変更なので現在問題となっているトラックドライバーの不足などの運輸業に配慮した体かと思います。あとは単純に値上げしたかったのかと。

今までの深夜割引は適用時間にインターをくぐるかくぐらないか、言わば白か黒かでの判定だたので時間帯によってはサービスエリアで適用時間まで待機するなどの対処が必要でした。

今回の変更では、時間ピッタリにインターを出たとして割引のほとんど反映されなくなるのでサービスエリアでの時間調整は意味がなくなります。

変化点の考察

さて前項であげた変化点の詳細とその考察をしていきます。

1,割引適用時間帯を「22:00~翌5:00」に拡大

→割引の適用時間が増えるのはよいことです。ですが割引をフルで得るためには文字通り「22:00~翌5:00」に車を動かしていないとダメです。

2,割引適用時間帯の走行分のみを割引

→この変更が個人ドライバーにとってはかなり痛い変更になります。22時ー翌朝5時までの間で実際に車が走行していた距離数分しか割引反映されません。走行距離は自車ETC車載器と高速道路に設置された機器の間での通信で取得する仕組みのようです。
これまでの、時間ギリギリ滑り込みで高速料金全部30%引きが通用しなくなるので注意必要です。

移動距離取得に関し補足ですが、高速道路随所に設置されている機器を通過した際のスピードで走り続ける前提で移動距離を導き出し、それの値を料金計算に使用する仕組みとのことです。機器を通過した際のスピードが遅いと悪い影響が出るイメージですね。

3,見直し後は「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への後日還元型割引

→変更前は、料金支払い時に請求額が減少する仕組みでした。
 変更あとは一旦は正規料金を支払い、後日ETCマイレージ(要は高速道路ポイントみたいなもの)でポ イントバックされる仕組みです。ポイントは高速道路の使用料に使えます。
シンプルに現金の方が使い勝手がいいため改悪です。
また、ETCマイレージサービスへの登録が必要です。(登録はこちらから)

中古車を購入された皆様、元からETC車載器ついていたと思いますが再セットアップしないとETCマイレージサービスに登録できませんよ。再セットアップについては別記事で記載します。

4,新たに「上限距離」を設定

→変更後の仕組みですと、とにかく割引時間帯に走行距離を稼ぎたくなるため、スピードを出した方が安くなることになります。これでは危険なため、1時間当たり最大105Kmの走行で割引距離の計算を止める運用になるようです。(乗用車の場合。トラックとか大型車は1時間90Km)
時速105キロ以上出しても割引は有利にならないので注意しましょう。

5,激変緩和措置の実施(5年間を目途)

→深夜割引の仕組みが大きく変わり、特に法人の費用増が懸念されるため経過措置を設けるようです。
 
 ・深夜割引対象の車両が1000Km高速道路の走行を越えた際、
  1000Km以上分はすべて割引対象の走行距離とする
 
 ・22時代は割引率20%とする

 この2点が激変緩和措置として5年間目途で盛り込まれます。
 1000キロはなかなか個人で一晩で移動する距離ではないので、トラックやバス会社向けですね。
 22時-23時は少し割引パーセンテージが少ないと覚えておけばいいかと思います。

6,長距離逓減制を拡充

→私は知らなかったのですが、長距離逓減制というものが高速道路料金では現在も適用されており100Km以上200Km未満分は25%割引、200Km以上分は一律30%割引が現在でも適用されているようです。これは深夜割引関係なくです。

これが深夜割引変更後は拡充されるらしく

・400Km-600Kmで40%
・600Km-800Kmで45%
・800Km-1000Kmで50%

上記のように30%で頭打ちだったのが1000Km、最大50%まで拡充されます。これは個人ドライバーでも多少恩恵はありそうです。
1000Km想定されているあたり、これも主には運送会社への配慮かと推測されます。

以上が変化点の詳細と考察ですが、この内容からすると素直に22時高速In→走れるだけ走るが一番割引上は有利かと思います。
ただ体力面から、慣れない深夜の走行は危険なので24時現地着で想定して出発してあとは成り行きに任せるのが活用方法かなとは思います。
割引時間帯にサービスエリアで休憩するのも、なんとなく抵抗でそうで無意識に無理をして長時間運転をしてしまいそうです。(安い時間に休むのは勿体ない)

制度変更後の深夜帯は、無理して走る人も多少なり増えると思うので居眠りで事故されても嫌です。

私は到着を24時においてそこから逆算して、2時間程度分だけ深夜割引適用でいこうかなと思います。
日付け変わっての運転は避けたいですし。

料金算出方法

最後に、深夜割引変更後の料金計算方法です。
NEXCOのサイトでシミュレーションもできますが、頭の体操にどうぞ。
※複雑になるので激変緩和措置は除外

【前提】
・割引対象高速道路の使用距離:300Km(7000円としましょう)

・内、割引対象時間(22時~5時)の走行距離:200Km

上記の場合のでの料金算出です。

【計算式】

7000円(総高速道路費用) × (100%-(200(割引対象距離)÷300(総高速道路使用距離))×30%)

→7000円× (100%ー0.66×0.3)
→7000円× (100%-19%) ・・・0.66×0.3で0.198です。0.198を%に直して19%としました。
→7000円×81% =5,670円

計算の結果5670円となりまして1330円の割引ですね。現行制度だと2100円割引なのでやはり悪化しています。

最後に

25/4時点、まだ実行はされてませんが7月には変更になるようです。変更までに細かな見直しは入るかもしれませんが変化点はおさえておきましょう。

ここはお金より命です、くれぐれも無理して夜間通して運転するような選択をしないようご注意ください。

この変更で事故が増えないことを願っています。

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